『モモ』ミヒャエル・エンデ作 あらすじと感想 モモがこの本で伝えたいこと。

こんにちは。40代オタク女性めるねこです。

40代になってこの先の人生を時々考えます。

そんな中で「あれやりたかったんだよね(できてないけど)」みたいなことたくさんありません?

それを少しずつでも叶えていけたらいいなと最近思ってます。

そんな中、

『モモ』を再読する。

これもやりたかったことのひとつ。

こどもがテレビ見てる時に横に座って、少しずつ読み返していました。

読了。

小学生くらいの頃に読んだであろうこの作品。

内容はほとんど覚えていなかったけど、読んでいる時の不思議な感覚だけ覚えていました。

うん十年ぶりに『モモ』を再読した感想を書いていきます。

目次

『モモ』概要

『モモ』はドイツの児童文学作家、ミヒャエル・エンデによって書かれた作品。

時間をテーマにしたファンタジー小説

作者自身が描いたという表紙の絵が印象的。

ミヒャエル・エンデと言えば、映画化もされた『はてしない物語』がいちばんに思い浮かびます。

『モモ』は1973年に発表された作品。

翌年の1974年にはドイツ児童文学賞を受賞した作品でもあります。

日本でも根強い人気があり、発行部数はドイツに次ぎ多いそうです。

めるねこ

昔読んだことある!という人も多いのでは?

『モモ』ストーリーあらすじ

主人公の少女モモは、人々の話に耳を傾ける特別な才能を持っています。

モモは友人たちと楽しく平和に暮らしてましたが、やがて「時間泥棒」と呼ばれる謎の存在が現れ、人々から時間を奪いはじめます。

人々は忙しさに追われ、心のゆとりを失い、周囲の人々との繋がりも希薄になっていきます。

モモは人々の奪われた時間を取り戻すため、大きな冒険に立ち向かいます。

『モモ』感想

そこそこ分厚い本なので読むのに時間がかかるかなと思っていたが、スキマ時間にちょっとづつ読み進めて10日ほどで読了。

やはり児童書なので読みやすいです。

時間をテーマにした作品で

  • 灰色の男たち(現代社会)
  • モモ以外の人々(忙しさで自分を見失っている人間)
  • モモ(本当に大切なもの)

それぞれの登場人物が役割を担って描かれています。

ほんとうにそれは無駄なこと?
ほんとうに大切にしたいことは何?

『モモ』を読みながら何度もそんな質問をぶつけられたような気がします。

それと、道路掃除夫のベッポの言葉が心に残りました。

これは小学生の頃には全く気付かなかったこと。

ベッポが口にした好きな言葉を引用します。

「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひとはきのことだけを考えるんだ。いつもただ次のことだけをな。」

『モモ』4章より

「その底のほうに、ほかの時代がしずんでいる、ずっと底のほうに。」

『モモ』4章より

「だがわしには、わしらだとわかったーおまえとわしだ。わしにはわかったんだ!」

『モモ』4章より

現代社会の忙しさの中で見失いがちな「本当に大切なもの」を気づかせてくれる、ふしぎな女の子の物語。

1973年に発表された当時より、2024年現在は作者が思ったよりも多くの人が大切なものを見失っているのかもしれません。(わたしものその中のひとり)

忙しい毎日の中、少し立ち止まって『モモ』を読みながら本当に大切なものを思いを馳せてみようと思います。

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40代オタク女性の日々の呟き

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